風にまかせて~人と自転車が好きになる風輪日記~

50代の目線でロードバイクのトレーニングを通して緩~く書き込みます。

夏休み🌻輪行【北海道】⑤知床編

7/24(日) 曇り

北見のホテルでもバイキングスタイルの朝食でお腹を満たし
この日のハードスケジュールに備えます。
本日予定する走行距離のこともありますけど、道東は見所満載で立ち寄る箇所が多いので早めにホテルを出発しました!

まずは北見を出て南下。
「美幌峠」を目指しますが空は低い雲に覆われてました。

8.45am
展望台のある道の駅の駐車場に着きましたが辺り一面に霧がかかった状態で自慢の眺望は皆無です。

道の駅
ぐるっとパノラマ美幌峠

それでも少しの期待を胸に階段で展望台まで歩きましたけど儚くも…

天気が良い日なら真下には屈斜路湖、さらに遠くの方に斜里岳・標津岳・摩周岳など
絶景が望めるらしいのですが
残念ながらこの日は・・
何も見えません!

仕方がないので帰り際に道の駅の売店へ。
北見は玉葱が有名ですけど「ハッカ」の生産も盛んです。

売店で奥ちゃんがその「ハッカ」の結晶サンプルをいただいて私に分けてくれました。
小さな結晶をほんの一欠け口に入れてみたところ、最初は鼻がスースーして「ハッカ」らしい爽快感がありました。
そのうちマスクのせいか目もスースー。
挙げ句に目頭が刺激されて涙が止まらず、口の中も痛いような苦味でいっぱい!
そのうち治まるだろうと我慢していましたけど、小さな結晶は口の中から無くなる気配はなく我慢の限界が…!!

ここで得たのは「ハッカ」の結晶を
「なめんなよ!」という教訓です。泣

美幌峠を南側に下ると屈斜路湖です。
道の駅では全く見えなかったのですが少しずつガス?霧?が流れて
坂の途中からその姿が見え始めたので湖畔にも行ってみることにしました。



湖畔にはアイヌコタン(村)の展示?があり
近くにはアイヌ民族資料館、そのお隣には
アイヌ文化に触れることができる宿がありました。
アイヌ料理フルコースや「モシリ」というアイヌ詞曲舞踊団が演奏するライブが楽しめるところだそうです。


次は摩周湖です。
霧の摩周湖というくらい普段から湖面が見えることは珍しいので、あまり期待はしてませんけど一応
摩周湖第一展望台の入り口で駐車料金(500円)を支払って車を入れます。

10.30am
人と車の多さでは一番賑わってました!
歩いて小高い外輪山にある展望台に行くと
湖面どころか外輪山の形すら見るのは難しいほど雲の多さに閉口します。

ただ風向きで時折うっすらと見えるシルエットが絵はがきや観光案内で見たそれです。
写真でお分かりになるでしょうか?!


売店で少しお土産などを買い次へ向かう移動中、駐車場でもらった券に「硫黄山」駐車場共通と書いているのを奥ちゃんが発見。
そしてその「硫黄山がまさに目の前にありました!
ついでだからってことで…
11.30am
黄山

なんだか
「火星」みたいな雰囲気です(しらんけど・・)

ごつごつした岩の上を歩いて近くまで行くと
硫黄に覆われた所から蒸気が噴き出しています。

ロープの外側にも同じように黄色くなって蒸気が噴出しているところがあったので
手をかざしてみると
大地の息吹を感じて少し興奮  笑

思ったより迫力がある山肌と煙りに
意外にも奥ちゃんが喜んでいたようで
温泉蒸したまごもおいしかった!


箱根大涌谷の黒たまごみたいに
黒いのかと思ったけど普通の茶色の殻でした 笑
こちらのたまごは
黄山から吹き出る水蒸気で蒸して作る
蒸したまごなのだそうです。


その後はひたすら東へ

小清水までくると真っ直ぐのびる一本道の先で
なにやら見慣れない車体を発見!

近づいていくと、巨大なハーベスタ(農機具)特殊車両のようです!!

タイヤもですが前の部分が完全に対向車線までハミ出てます。
対向車の方は慣れているのか、あらかじめ脇によって待機していました。

もちろんスピードも遅くのろのろ運転なので
しばらくこれに合わせてゆっくり。

次に行った
斜里町道の駅しゃりでは「クリオネ」の水槽が置かれていて撮影してみた!

体長1cmくらいの大きさですがひたすら泳いでいる姿に
とても癒されました。

クリオネ」は貝の仲間なのだそうです!
(びっくり)
殻はないそうです。

そういえば・・
よく見たら
アサリから飛び出てくる水管に似てる  笑

道の駅しゃりでは「ロコソラーレ」顔出しパネルと記念撮影、
その後ろには斜里ねぷたも展示してありました。

ねぷたを横からみた図


どうして斜里町ねぷた? と疑問に思っていると
説明書きがありました!

〈説明〉
またまた元をたどればロシア絡みになるのですが・・
1807年 北海道周辺に出没するロシア船に備え、
幕府から斜里での警備を任せられた津軽藩士。
しかし
寒さと飢えにより、ひと冬で100名中72名が亡くなる
という津軽藩士殉難事件が起こった。
長い年月を経て
この地でこの歴史的事実が知れ渡るようになり
昭和47年「津軽藩士殉難慰霊碑」が建立され
それ以来、この地で津軽藩士の慰霊が続けられてきました。
これにより
昭和58年 青森県弘前市斜里町で「友好都市の盟約」が交わされました。
その記念として門外不出であった「弘前ねぷた」が斜里町に伝授された・・・
とのこと。
斜里町
ねぷた制作、絵描き、笛、太鼓、ジャガラキ(ねぷた独特のお囃子)等の技能習得の為
弘前から講師の指導を受け、伝統を引き継ぐ形態で運行。

これが
昭和58年から40年近く続く
斜里ねぷた 
という事でした。
〈説明終わり〉

現場からは以上です!

そしてSNSでよく見ていたこの場所は
「天に続く道」

写真で見るより遥かに長~い印象です。

いよいよ知床半島に突入します!
しかし天候は悪化し雨!!
海も山の景色も白い雲に阻まれて見れません。

オシンコシンの滝では
駐車場に車を停めて売店に行くと数日前にヒグマが目撃されたとの張り紙が!


雨のせいか階段を登るひとは少なく、ヒグマに遭遇する可能性も高いとなると
上まで登るのを少し躊躇してしまいましたが
(というよりめんどくさい笑)
せっかくなので見に行くと

かなりの水量の滝がありその迫力に圧倒されました!

滝で満足した次は
ウトロの町でウニ丼を求めて車を走らせます。

とりあえず道の駅うとろで店内の飲食店を覗いてみたところ
美味しそうな海鮮メニューが並んでいましたが
お目当てのウニ丼はありません。

道の駅の向かいにあるお店がにぎわっていたので様子を見に移動します。

店内を覗くと人が沢山いたので入ろうとすると
入口に
「本日は食材が全てなくなったので終了します」との張り紙が!!

次に向かったのはウトロ漁協婦人部食堂

ここも「本日ウニの入荷はありません」の張り紙があり
それ以前にその日の営業が終わっていました。

この時点で時刻は14時を過ぎた頃だったので
どこもそんな感じなのか?と半ば諦めモードに・・・。

不漁続きと悪天候に加え営業時間の問題もあり見つけられずにいると
地元の方から情報をいただき「かにや」さんを紹介してくれました!


さっそく伺うと国道沿いにある分かりやすい店舗で、海に面したカウンター席とその反対にもカウンター席といったつくり。
壁には芸能人のサインがたくさん!

地元の方の情報で料金は少し高めだと聞きましたけど、味、ボリューム、見た目で納得。

実はウニが苦手で今まで一度も喉を通ったことがない!と言う
奥ちゃんにも少し食べてもらうと
「美味しい」と一言。
それだけで来て良かったと思いました!笑笑

念願のうにー!

奥ちゃんは四色丼

丼はもちろん、お味噌汁も小鉢のめかぶも
全て美味しくて大満足でした。

やっと北海道らしい旅になりました。 笑


雨の降りは変わりなしのまま「知床峠」に差し掛かります。

密かに「熊」がいないか期待と不安を胸に前方を見ていると
黒っぽい物体がゆさゆさと坂を上ってました!
直感的に何かはすぐに分かります「自転車」です。
大きな荷物とカッパ姿で「日本一周」と書かれたプレート。

一旦追い越して広くなった場所で彼を待ち
通り過ぎようとしたタイミングで声をかけました。

応援はもちろんですが、
自転車・工具一式を車に積んでいるので
何か足りないものとか困っている事がないか尋ねると
大丈夫です!と笑顔で返答。

多めに持って来ていた補給食類をビニール袋に入れて手渡すと喜んでくれて
写真撮影にも応じてくれました。

その日の知床は気温が12℃とか・・それくらいの時に
カッパを着ているとはいえ雨の中、山道をひたすら走ってきたのですから
身体が冷え切って私たちに対応するのも大変だっただろうに
終始笑顔で朗らかに話しをしてくれました!

止まっていると身体が冷える一方だし、熊の危険もあるので
旅の安全を祈りつつお別れしました。


寒い雨の中、指切りグローブなのを心配していると
「そんなに寒くないけど
今日はこのあと熊の湯(だったかな?)の温泉に入ります!」と言っていたので
ちゃんと温泉に行けたかな?と気になり、
彼のSNSをチェックすると
その後無事に羅臼側に下りて来れたようで安心しました。

一方、私たちのその後は


知床峠を越えて羅臼側に下りていると天気が回復。

5.00pm

左側に見えるのが知床半島です!

昆布を買いたいと言うので「道の駅 知床らうす」へ。
目の前の海の向こうに見えるのは
北方領土国後島

サハリンより近くに見えるのは正直驚きました!

標津町(しべつ)で見ると
国後島

山肌?(土砂崩れしているような?)まで見えるくらい
さらに近く感じました。

ここまでで知床の有名な観光地はだいたい巡ってきましたが
本日の宿泊地、釧路のホテルまでかなり遠回りしています。

釧路到着が遅くなるのでここからは寄り道せずに運転に集中。
道路脇にシカやきつねが出没し、奥ちゃんが写真を撮りたいと騒ぎますが全て却下して
先を急ぎます。

釧路市内のスーパーでビールと晩御飯を仕入れてから 笑 
ホテルにチェックイン!

途中見えた釧路港?の街灯がとても良い雰囲気で綺麗でした!

本日の走行距離379km


風にまかせて

合掌
にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村