風にまかせて~人と自転車が好きになる風輪日記~

50代の目線でロードバイクのトレーニングを通して緩~く書き込みます。

決戦用バイク②【BB編】準備

10年以上前に中古で購入した"LOOK 695"
私が知人から購入して以降、ショップでのOH(オーバーホール)は0回。
自分でもしっかりやったのは一度だけ
しかしこのバイクのBBには前のオーナーさんが高価なCERAMIC SPEED社のセラミックベアリングBBがインストールされています。
メーカーでは5000~8000kmでのメンテナンス(洗浄とグリスアップ)を推奨しており、特にこのバイクの売りでもある"ZED 2"クランクは構造上水が侵入しやすい事からマメにやるのがベストと言われています。
しかし、特にゴリゴリ感がなく動きがスムースなのでかなりの期間放置していました。
私が最後やったのはいつかなと考えても思い出すのが困難です!苦笑

ということなのでメンテナンス企画第二弾は
BB(ボトムブラケット)です。


まあ最後にやったのが何時なのかもわからないんじゃね~、メンテナンスする資格がないと言われる事も覚悟して記事にします!(; ・`д・´)キリッ
このブログが自身の記録になるので備忘録です。

まずは必要な工具を確認。


LOOKのバイクに付いていた専用工具と付属品が入ったバッグです。
さすがひと昔前とはいえフラッグシップモデルになると違いますね~笑
前のオーナーさんが知り合いで良かった。

交換前のBBもあります。そしてシリンジにはCERAMIC SPEED社のオールラウンドグリス(青色)が少し変色して残っています。笑
一度使って酸化し少し粘土が高くなっていますけど問題ないと判断して…(買うと高いし)

①まずはクランクの反ドライブ側のロックリングのボルトを緩め、ロックリングごとアーレンキーを使って回して外す。(シールド付き)

②ゴムハンマーで叩き出し、知恵の輪みたいに捻りながらドライブ側に引き抜く。
※傷つかないようタオルを当てて勢いよく叩く!
(カーボン一体型クランク)

③引き抜いたクランクにはドライブ側のベアリングがあり周りをキレイにしてからダストカバーを外しクランクに付いた状態で洗浄。
※外す専用工具が無いので

④フレーム側も周りから洗浄して汚れをなくしてから外側にあるダストカバーを外し、BBの内部を洗浄します。

洗浄方法は、反対側のダストカバーが外せないのでベアリングを垂直に立たせた状態にして、ダストカバーを外した側から大量のパーツクリーナー(遅乾タイプ)を吹きかけてゴミを洗い出す作戦。古いグリスと一緒にゴミや汚れが果てしなく出て来ました!
ある程度になって速乾性のパーツクリーナーを吹きかけ内部が乾燥するのを待ちます。

⑤付属していたシリンジのグリスをメーカー推奨する80%充填して馴染ませ、ダストカバーを戻します。

⑥各接続部分には気休めですけどデュラグリスを塗り、元の場所へ組付けます。
最後にクランク左にロックリングを戻す際には、専用の工具で玉当たり調整して固定ボルトを締めたら完成です。

※今回使った工具類

クランクを手で回す限りではグリスアップ前より抵抗を感じますけど、新しいグリスを入れれば仕方ない事だと思うしこのレベルで遅くなるような繊細さは、私には無い!笑笑

素人の話を、最後まで読んでいただきありがとうございます。
あくまでも個人の責任(趣味)でやっていますので、何度か失敗する事も含めまだまだOHとしては不完全であって推奨などしません!
信頼できるショップのサポートを受けられるならば定期的にショップでのOHを受けられる事をお勧めします。

「プロショップ」にまかせて…笑

合掌

〈追記〉

 ZED2クランクについて少しだけ説明を加えたいと思います。
ZED2クランクは別名をBB65というベアリングの直径が65mmもあるルック社オリジナル企画のカーボン製一体型クランクの事です。
その最大のメリットは軽量化と剛性で、チェーンリング(50×34)とBB(ベアリング×2)を含めても630gです。
ちなみに世界に誇るシマノ社の最新デュラエースR9200で同じ条件だと739gと100g以上重い事でも明らかに軽くて頑丈です!(同じ世代のR9000だと674g)
他にもクランク長を170~172.5~175mmに気軽に変更できるのも特徴です。
例えば富士あざみラインのような激坂オンリーなら175mmにする事も簡単で、実際に私が年代別3位(42名中💦)に入賞した時はそうしてました。

もう一つは、PCDの違うチェーンリングの変更でしたけど、これは今では4穴やセンターロックの規格ができて特別ではなくなりました。クランクスパイダーに穴が2つあるのはそのため。
※保護シールド剥がしたら新品の輝き✨

一方でデメリットもあります!
その最たるは変速性能(フロント)の悪さです。
インナーからアウターは当然遅くなかなかチェーンか上がりません。逆に関しては最悪チェーン落ちしますのでチェーンキャッチャーは必需品です。
 また、一体型ゆえにそれをフレームに通すための大きな穴に合わせたベアリングが、剛性の高さとは別にノーマルベアリングだと抵抗が大きいとの不評もあるようです。

それ故にわざわざ専用アダプターを介してシマノのクランクを装着される方もいらっしゃるようです。
しかし、それら全てをトータルするとヒルクライムでは軽量こそ正義というのがこのバイクを決戦用とする理由です。
とはいえ乾燥重量6.6kg前後なので、リムブレーキ仕様では普通です?!

合掌
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