今週のお題「お花見」
〈 3/31(金)曇りの日のことです〉
快晴とまでは言えませんけど過ごしやすい季節は短く休日も限られていますので意を決して奥ちゃんと花見がてらのサイクリングに行ってきました。
最初は目的地を葛西臨海公園にして自宅を出ます。芝川沿いに走っていくと荒川の水門手前に足立区の都市農業公園があり様々な品種の桜や草花が咲いていました。
隣にはサイクリスト集いの場 キッチン「とれたて」があり、その目前にはアートな花壇。
※タコ🐙??
なぜ川なのにタコ?と不思議に思って調べると
足立区は凧あげを激推ししていて
そもそも凧あげには
子供の健康・成長を願ったり、願いごとを凧に乗せて「天まで届ける」という意味があるらしい。
(ですが凧揚げはちょっと難しい…という方にもお近くのタコさんで遊んで気分をアゲる、なんていう縁起担ぎはいかがでしょうか。)
ということで足立区では区内のあちこちにタコ滑り台をご用意。
それで花壇アートもタコ!
という訳でした。
なるほど~
荒川に出て進んでいると少し陽が出て来て暑いくらい、時刻もちょうど昼を回りました。
出発時間が遅くなったのと荒川の風が強くなってきた事もあり、奥ちゃんの体力と時間に余裕がないと判断して予定を変更します。
尾久橋をくぐった辺りから折り返し、第二候補だった舎人(とねり)公園を目指す事にします。舎人公園には千本桜があるとのこと...
尾久橋通りに出るため土手上に上がると、そこにもまたソメイヨシノとは違う珍しい色の数種の桜が!
※全て個人の寄付による植樹と説明看板あり。
するとそこにカメラを首から下げたご老輩が近づいて来たので軽く挨拶をすると、桜について語りはじめました。
↑この桜は「一葉」という品種
桜の品種について…
足立区の五色桜について…
徳川家と江戸の桜について…
アメリカからの里帰り…
桜の起源から大陸の話しになって
今後の桜事情について…
かれこれ10分?くらいお話を聞いていました。
一度で全部理解するには情報量が多いけど、"桜の先生"によれば「ソメイヨシノ」は 明治時代以降、接ぎ木でどんどん増殖し今や全国区となった品種なのですが
接ぎ木=同じ遺伝子を持つ個体を複製したクローンであるため環境の変化や病気に対する抵抗力が低く
今や桜の名所であったところでも病気等により伐採を余儀なくされているそう。。
最近ではニュースでも話題になっている新種のサクラ「神代曙(ジンダイアケボノ)」に植え替えが進んでいるようです。
ちなみに荒川沿いに植えられている八重桜「一葉(イチヨウ)」は
花の中にある雌しべが1本だけ長く突き出て葉化していることからその名がつけられたそうです。
一葉は江戸時代からここ荒川堤で保護され栽培されていた品種だそうで
荒川堤は一葉の他様々な品種(色)の桜が咲き誇ることから、当時の新聞に「五色に彩られ」と記事が紹介されたことで
足立五色桜として有名になったそう・・(諸説あり)
荒川沿いでは一葉のとなりに
白い八重桜「白妙(シロタエ)」も咲いていました。
先生のおかげで桜の楽しみ方が増えました!ありがとうございました。
これから舎人(とねり)公園に行く事をお伝えし、先生とはお別れしました。
荒川土手から舎人ライナーに沿って2,3kmほど北に舎人公園はあり、その敷地面積は広大です!
良さげな場所を見つけ少し遅いランチをしました。にしても平日の金曜日なのに物凄く人がいてビックリ!(老若男女+変?な人もw)
園内には売店、バーベキュー、キッチンカーまで営業中。
園内のメイン通路にはびっしりテントが並んでいてお祭りか?と思ったら、翌日から土日の二日間は舎人公園千本桜まつりが4年ぶりの開催とかで盛大に盛り上がるらしく、関係者がその準備で忙しそうでした。
舎人公園には数種の桜、約千本と5万株のネモフィラが植えられているそうで、
あちこち散策しながら園内を自転車で走っていると一番北側の小高い場所が一面ブルーに染まっているのが見えました!
4月23日まで「花と光のムーブメント 舎人公園×千本桜/ネモフィラ」というイベントを開催中で
17時~20時まで太陽光などの創エネ発電の光でやさしくライトアップされているそうです!
夜の舎人公園も気になりますが、広大な敷地の園内至る所に様々な種類の桜が植えられているので明るい時間に自転車で園内をサイクリングしながら走るのはとても楽しい!!
※人工的に造られた小山(展望台?)もありました。多分足立区最高峰かもしれません?!
知る人ぞ知る?!日暮里・舎人ライナー
日暮里(にっぽり)~ 舎人(とねり)の約9.7kmを結ぶ新交通システム
道路を渡った向こう側もまだまだ舎人公園です!
公園内の陸上競技場を取り囲むように植えられた桜が丁度満開でそんな中、
迫力の練習風景を見ることが出来ました。
最後に公園の案内看板にあった「レーガン桜」というのが気になっていましたが、見つけられません。
もう帰ろうと一旦外に出て自宅方向に移動していたらそれは突然現れました!
それほど大きくもなく少し弱々しいソメイヨシノが公園の一番端っこにひっそりとたたずんでいます。
しかし古い石碑と、この桜の木の歴史が書かれた看板が「レーガン桜」である事を証明していました。
そして看板に書かれた内容を読んで驚きました!
さっきお会いした桜の先生が言った内容と同じ事が書いてあったんです。
レーガン桜とは、1912年に日本が寄贈した荒川五色桜の苗木をアメリカ ワシントンD.C.ポトマック河畔に植樹されたことからはじまります。
桜を寄贈した後の日本は戦後の荒廃、荒川放水路の建設、環境の悪化など様々な要因により荒川堤の桜は衰退、一時は消滅の危機にまで陥ったそうです。
昭和56(1981)年、当時ワシントン桜まつり名誉会長だ ったナンシー・レーガン大統領夫人が来日した際に日米親善のしるしとして、ポトマックの公園から桜の枝を採取し日本に寄贈したことで
「桜の里帰り」が実現しました。
足立区ではこの桜を「レーガン桜」として、昭和59(1984)年に都立舎人公園に植樹したそうです。
残念ながらレーガン桜もソメイヨシノであるがゆえに(?)樹勢が弱まってきているとのことで現在は治療中らしいです。
近くに立ち入れない様に柵で囲まれて保護されていました!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
舎人公園というと一昔前に行き「何も無い」というイメージが強かったので、いつのまにか整備され立派な公園になっていて今回は良い意味で裏切られました。
今年は桜の開花が早かったので一足遅れのお花見サイクリングでしたけど、何かの力に導かれた感じがして不思議な気持ちになりました。
合掌
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