風にまかせて~人と自転車が好きになる風輪日記~

50代の目線でロードバイクのトレーニングを通して緩~く書き込みます。

見頃は逃した?!【さいたま市】見沼・与野

《6/19(月)の出来事です》

久しぶりに晴れ間の見える休日です。
一人で走り🚴に行くのも良さそうでしたが、放っておくと「ナマケモノ」みたいに家から出ない超インドアな奥ちゃんをサイクリングに誘い出す事にしました。

行きたい場所を何件かピックアップしてもらい、私が走り易いルートを考えます。
この時期は花菖蒲とか薔薇が見頃ですが、どうやら今年は暑さの影響なのかピークが早まり見頃を過ぎてしまったらしいです。

私としては目的地はどこでもよくて、サイクリングロードでもある「緑のヘルシーロード」なら草花が豊富だし公園が沢山あるので奥ちゃんも満足するはず!と考えご案内しました。笑

いつも「川口グリーンセンター」からのスタートが恒例ですけど、向かう途中で自転車屋さんに寄り道したので東浦和辺りから「緑のヘルシーロード」に合流します。

初めて通った道でしたが、小川沿いを進んでいたら偶然に綺麗なお堀を発見!
国指定の史跡「見沼通船堀」なんだそうです。
道理で古そうなのにやたら整備されてます。

見沼通船堀とは見沼代用水と芝川の間にある1731年に開通した国内最古の閘門式運河。
(本流と用水の水位差がある場合に閘門を使って水位を調整しながら通船させるもの)
なんと!1914年開通のパナマ運河より180年以上も前に作られました。

「緑のヘルシーロード」は見沼代用水沿いに作られた川口から利根川まで続くサイクリングロードですが、そもそも見沼代用水とは何ぞや?と調べてみると・・
江戸時代の利根川は現在の越谷付近で荒川と合流して東京湾に流れ込んでいたという事実を知ってビックリしました。
現在ある元荒川がその名残りのようです。

埼玉県民であれば想像容易いことと思いますが、それ故たびたび氾濫を繰りかえしていたそう。
そこで江戸中期に2つの川を引き離し、その跡を水田地帯にするという一大プロジェクトが徳川幕府の命により始動!
1594年から60年の年月をかけ、流れを少しずつ東に移していく工事が行われ、それまで荒川に合流し東京湾に流れ込んでいた利根川は、銚子から太平洋に注がれるようになったとのこと。

詳しくはコチラ⇩(さいたま市HP)
www.minumatanbo-saitama.jp

上記サイトにある瀬替工事前後の地図をみると利根川だけを引き離したわけではなく荒川の工事の方がより大変だったことがわかる。
工事によって大河川が遠のいた跡地では新田開発がなされ、江戸幕府財政再建の年貢増収手段となる「見沼たんぼ」が誕生。周辺には田畑で使う農業用水を貯めておく溜井(ためい)も作られ、その溜井から水を引く水路が「見沼用水」となった。
しかし見沼用水だけでは水不足は解消されず、利根川から水を引くこととなる。この水路が 見沼用水の代用とのことで見沼代用水となった。

同時にこの水の排水路として作られたのが我が町をも流れる芝川(荒川の支流)なのだそう。

芝川は利根川から引いた見沼代用水の水を低地に排水する目的で作られた川のため、その水位差はなんと3メートル。

見沼通船堀はその3m差もある2つの川の間に2つの関を設けて水位を調節することで船の行き来が可能となり、この地域の江戸との流通経済を担う重要な役割となった。

今から約300年程前の時代にこれだけのことをやってのけていた昔の方々の土木技術ってどんだけすごかったのですか?

この日も最初は芝川サイクリングロードを走ってきたので、見沼通船堀を調べることで荒川・利根川・芝川の歴史まで知る事になりとても感慨深い気持ちになりました。

見沼通船堀のしくみについて
詳しくは、さいたま市のHPにて⇩
www.city.saitama.jp

ほぼ勘を頼りに進んだ先で見覚えのある景色にたどり着きます。「見沼代用水路」と平行する「緑のヘルシーロード」です!


見沼代用水にかかる橋。
あじさいのすぐ横には大崎公園というのがあり、緑のヘルシーロードからも公園内にある子供動物園のフラミンゴが見えます。

緑のヘルシーロードは狭かったり薄暗かったりするところもありますが
ここはとても綺麗な場所だったので写真を撮りました。

竜のオブジェ

見沼代用水を泳ぐ鴨の親子
(分かりづらいですが親ガモ+子ガモ5匹)

さぎ山公園を過ぎてバス通りに突き当たったところで、緑のヘルシーロードを離脱。奥ちゃんたっての希望であった与野公園へ向かいます。
その前に…
お腹が空いたので通りすがりの見沼自然公園でランチタイム!※後で知ったけどこの公園も見沼代用水路と関係が深いらしいです。

近くのコンビニで買ったお弁当を木陰のベンチでいただきました。
食べ終えて自転車で園内を一周して帰ろうとすると、奥にあるスイレンの池で何やら水面にうごめく黒いものが!!
んっ??

近づいてよく見ると水深の浅いところで藻を食べる巨大な鯉でした。
無数の鯉がジョーズのように上半分を水面から出しながら近づいてきたりするので、ちょっと不気味な感じもします。


しばらくすると亀もきました。
遠くの方では水面から頭だけ出してこちらを見ている亀も数匹います。
エサがもらえると思って寄って来たのかもしれませんが、あいにく私たちは何もあげません!
近くにいた子供がエサではなく泥団子をあげていて、騙された鯉が暴れだして子供を威嚇。
何だかカオスです笑笑

しばらくこの状況を楽しんだ後、見沼自然公園を出て大宮駅まで続くバス通りを走っていると右手奥の方に日本が世界に誇るアライヘルメット片柳工場が見えました。
アライヘルメットは自転車用のヘルメットは作ってないのかと思っていましたが、実は競輪用のヘルメットを作っているらしい。
一般販売はしていないそうですが、競輪選手向け用品を多数取り扱っているサイクルショップ タキザワさんで唯一購入可能のようです。
NJS公認とのことで安全性能は高いようですが、気になる重量は600gとのこと。重っ
価格は意外とお手頃かな?!
気になる方はこちらから↓↓↓
www.takizawa-web.com

大宮駅の手前辺りまでくると今度はアライヘルメット本社があり、その横の氷川参道を通ってさいたま新都心方面に向かいます。

氷川参道 一の鳥居

右側手前の石に
是より宮まで十八丁と刻まれています。
ここ「一の鳥居」から氷川神社の境内手前にある「三の鳥居」まで十八丁(=約2km)、日本一長い参道です。


さらに、さいたま新都心地下道(ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのコースになっているアンダーパス)を通って与野公園近くの新大宮バイパス沿いを走っていると
足の神様「大國社」と書かれた看板を発見。
一応自転車乗りなので、足の神様と言うからにはご挨拶しないわけにはいきません。
どこから入るのか?ちょっと不思議な場所でしたが、与野公園前の住宅地の狭い路地の先に駐車場がありその一角にものすごく小さな神社がありました。

「わらじ」に願い事を書いて奉納されていましたが、わらじは(ちょっと遠い)別の場所で購入しなければならないようなので、今回はお賽銭とご挨拶のみで失礼させていただきます。

足の健康を祈願したあとはいよいよ奥ちゃんが楽しみにしていた与野公園です。

与野公園はバラが有名で約180種類、3,000株のバラが植えられているそうです。
春バラと秋バラがあり、春バラを見に行きたいと言っていたのですが、さすがに見頃は過ぎていました。
与野公園のバラ園は無料で見ることができるのでかなりの人気スポットらしく、毎年5月に与野公園ばらまつり」が開催されバラ苗木販売やバザー、模擬店もあったりとかなりの賑わいになるのだとか…
今年の「ばらまつり」から1カ月も経ち、さらに平日ともなると人はまばら。
ですが、まだまだ綺麗に咲いているバラも沢山あるし人が少ないおかげでゆっくり楽しめましたね。

与野公園の薔薇コレクション(2023.6.19撮影)

最後まで読んでいただきありがとうございます。帰りはそのまま自宅へ向かって最短で走りこの日の走行距離は想定で約50kmでした。※ログなし

そういえば、今週の土曜日(6月24日)夜9時からのアド街ック天国は
なんと、与野 の予定らしい。

与野のどこか出るんだろう?
放送が楽しみです。


風にまかせて

合掌
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