風にまかせて~人と自転車が好きになる風輪日記~

50代の目線でロードバイクのトレーニングを通して緩~く書き込みます。

原因はタイヤ?チューブ?【パンク】(軽量化の是非とは)

先日交換してすぐ一回目のライドでパンクしたタイヤ&TPUチューブ。
その後何度もトライ&エラーを繰り返した結果、通常通りの使用ができるようになったのでその過程を報告します。

Panaracer AGILEST 28c
Magene EXAR TPUチューブ 

交換時の様子はコチラ過去記事⇩にて
poppo-hato.hateblo.jp


これまでの経緯をざっと説明すると

①初走行で後輪のスローパンク。
②簡易パッチで修理。
③ブチルチューブに交換。
赤城山試走でもスローパンク。
⑤2つ目の異物を発見!
⑥専用キットで修理。
⑦実走行でのテスト。

という流れです。

まずは

①初走行で後輪のスローパンク

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⬆️こちらの記事後半にも書いていますけど
新品タイヤ&TPUチューブで初ライドでの事。
埼玉県ときがわ町の奥部まで行き130kmほど走った帰り道、あと10kmほどで自宅という辺りで後輪に違和感を感じ止まると、どうやらパンク。
スローパンクらしいので携帯ポンプで空気を補填しながら何回か走ってみて、徐々に抜けるのが早くなって修理をする事にします。素直にブチルチューブと交換すれば良かったものを、運良くパンク穴を発見できたので簡易パッチでの修理を試みました。
同時にタイヤをチェックしましたが、その場では原因は分かりませんでした。
パッチを貼り終え走り始めましたが、2kmも走ると空気が漏れてしまい新品タイヤまでダメにしてはいけないと、結局ブチルチューブに交換してこの日はなんとか家までたどり着きました。

ここから長い戦いが始まります!笑笑

②簡易パッチで修理。

帰宅後すぐ原因究明に取り掛かります。
まず外したTPUチューブに軽く空気(入れ過ぎは厳禁)を入れて漏れを確認します。しかし軽くしか空気を入れられないため穴がある事すら分かりません。なので洗面器に水を溜めてチューブを浸けて小さな穴を発見!しかも2つ!?
はじめはリム打ちが原因かと思ったけど、外周側だし一回目のパンクのすぐ横です。
やはりまだ原因となる異物がタイヤに残っていると確信して捜査開始。ベビーパウダーをタイヤの内側にまぶして滑らかな状態で慎重に手で触っていくと
ありました‼️
短い針の先のような物でした。
タイヤの厚さと同じくらいの長さなので埋もれていたようですが、微妙に曲がっていて毛抜きを使ってもなかなか抜けない手強いヤツでした。

これで安心して修理する事ができそう?

二回目のは穴同士が近すぎてパッチを一つにしたけどどうでしょう?もう一度水に浸して確認したら漏れはありませんでした。
チューブをタイヤに戻してホイールに嵌め、空気を4barまで充填したら一応終了。
いきなり高圧にするのは止めておきました。
しか~し‼️
1時間が過ぎた頃何気なく見に行ったら
「シューーー」という小さな音が…ええっ?!
まさかと思ったけどタイヤを指で押すと潰れました。泣笑

今日中に終わらせたいと再度後輪をばらして、水に浸しチェックしますけど漏れは確認できません。やはり2つの穴を一枚のパッチで塞ぐのは無理だったのかと考え、張り替える事にします。なかなかの粘着力ですけどダメなものはダメなのでしょう。アルコールできれいに糊も除去してから一つの穴に一枚のパッチを重ならないように貼りました。
水にも浸してチェックOK。ホイールに戻して空気を一気に5barまで充填して結果を待ちます。

1時間後にタイヤを確かめると、さっきより空気圧を高くしたのにまだ抜ける様子がありませんでした。赤城山の試走を控え天候が怪しいのでディスクロードを使いたかったので一安心。

しか〰️し‼️Part2
2時間後には盛大に漏れ出してしまい失敗。
今度は最初のパンク修理した場所が屋外だったので脱脂が不充分だったのか?と考えてそこを貼り直して再度挑戦。ここまでにパークツールのパッチを5枚も消費してしまい残りは1枚になってしまいました。
しかーし‼️ Part3またか💦
次の日にはまたまたペシャンコです。

③ブチルチューブに交換。

仕方ないので、再び新品のブチルチューブに交換して次の使用に備えておきました。

赤城山試走でもスローパンク。

試走の様子はこちらの記事になります。
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天候が不安定な予報の中で、標高1433mまでの22kmを上って戻るとなると帰りはもちろん22kmの下りです。晴れでもなかなかしんどいのでやはりディスクロードのADDICTの出番です。

幸いブチルチューブにしてからは空気漏れは発生してません。
しか〰️し‼️Part4「もうええて!」
試走の内容は飛ばしてコース後半(姫百合駐車場過ぎ)から雨がポツポツ。
ゴールの1km手前まで来るとしっかり降って来ました!と思ったらパンク大魔王までが後輪に降臨。(笑えないけど)
近くの木陰でレインジャケットを着て、とりあえず携帯ポンプで応急措置してリスタート。残り200mくらいまで走れたけれど、空気が持たないと思って最後は自転車押してゴール。

観光案内所の屋根の下で新品のブチルチューブに交換しながら「やはり軽量タイヤにしたせいでは?」とタイヤを疑いはじめてました。
しかし同じパナレーサーからの交換で耐パンク性能が高いというのが売り文句。
気になったのは今回のパンクした位置が、これまでのパンクと同じか非常に近い事です!
そして今回も原因の異物を見つける事ができない事。その2点が引っ掛かりました。
携帯ポンプでどうにか乗れるまで空気を充填しましたけど、長い下りではまだ不安です。
運良く観光案内所でフロアポンプを借りる事ができたのでダウンヒル開始。

しか〰️し‼️Part5やれやれだ。
やはり気になった事が的中したのか後輪が「ズルズル」
かといって予備チューブはもうありませんから、携帯ポンプでとにかくポンピングしては走ること数回。どんどん空気が抜ける間隔が短くなってきて考えます。
パッチが一枚だけ残っていたはずと、利用して無さそうなバスの待合室を発見したので修理作業をする事に決めました。チャンスは一回ですので慎重な作業が必要です。
チューブを外して穴の位置を確認、針で刺したような小さな穴でやはり今までと同じ場所。
間違いなく何かがあるはずだけど、何度触ってもわからない。
最後のパッチを貼り、元と同じ位置にパッチがくるようにタイヤに戻しホイールを組んでから今度こそはとポンピングして空気充填。
せめてパッチの厚みの分だけ時間稼ぎになればと期待します。

「時沢神社前」まで来た辺りで空気が減っているのが分かりましたが、電話がなって奥ちゃんを待たせていたのを思い出してそのまま下りました。「道の駅前橋赤城」到着。

⑤2つ目の異物を発見!

自宅に戻って再度後輪をチェック。
事情を知った奥ちゃんも「なんでだろうね?この辺?」と触っていたかと思ったら「これじゃない?!」とすぐに見つけました!
言われた場所を私が再度触ってもすぐにはわからないくらいの僅かなひっかかりで、
タイヤをひろげ角度を変えて触るとすこしチクっと感じる?か?程度です。


これが斜めに刺さっていました!
長さは2mm。ホッチキスの針と比べるとこんな感じ。

※ホッチキスは事務用(8.4×5mm)

異物自体は最初に見つけたのと同じ物で同時に複数刺さった可能性が高いです。
一つでも見つけるのに手こずったのに二つも刺さっていたなんて…
やはり軽量タイヤの薄さに起因したようです。
分厚いタイヤならチューブまで届くことはなかったでしょうから。

⑥専用キットで修理。

タイヤに多少の原因があるのは分かりましたが、軽量タイヤとしては想定内です。
かえって問題なのはTPUチューブの方です。ブチルチューブより貫通パンクする確率が低いというのがお触れ込み。
ただ破裂はしづらく、空気がゆっくり抜けるので安全に止まる事ができるのは確かです。
そしてパンク修理をどうするかが今後使用するかどうかの判断材料になります。

私が散々やった簡易パッチで問題ないという情報もありましたけど、私が直接代理店に対処方法を確認してみた結果は

以下、メールからの引用です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お問い合わせいただきまして、ありがとうございます。
グロータックの○○と申します。

まず、Magene公式の修理パッチに関しての販売予定はございます。
しかし、その修理パッチに関しても、恒久的なパンク修理としてのものではなく、応急処置用のものとなります。

Mageneからの見解としては、TPUチューブは一度破損すると、ゴムチューブと比較して製品寿命は短くなるもので、チューブ自体の交換を推奨しているとのことです。

そのため、公式に推奨できるパンク修理方法はございません。
申し訳ございません。

弊社のテストでは、トルエン入りのゴムのりを思われるものを使用したTPUチューブ用のパンク修理キットで修理したところ、現状は長時間使用出来ているという実績はございます。
あくまで弊社でのテスト上での結果であり、公式な回答ではなく一つの事例としてご参考いただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上

というご回答をメールでいただきました。
担当していただいた方にはお忙しい中、丁寧にご対応いただきありがとうございました。

「メーカーはあくまでもパンクした際の再利用は推奨してません」と前置きをした上で、独自テストにおいては溶剤系を使った専用キットで現状問題なく使用できている。
という具体的なご回答をいただけました。
可能性としてはこれで十分だと判断します。(自己責任)

そこで最後の手段というか、最初からやれば良かった修理キットを入手しました。

TUBOLITO(チューボリート)修理キット

接着剤×1
脱脂用アルコール×5
小パッチ×5
大パッチ×5

何故か脱脂用アルコールの数が合いませんけどパンク10回分あるので割と採算が合います。

貼り方としては
①付属のアルコールで穴の周りを脱脂。
②パッチより大きめに接着剤を塗り1分おく。
③パッチを手で貼らずピンセットを使う。
④場所によっては空気を軽く入れると○
⑤手で押さえて1分固定する。
⑥完全に乾くまで30分待つ。
⇩挟む部分が平になっている洗濯ばさみで留めて翌日まで放置しました。 笑

翌日貼った部分を見ると接着剤でパッチが少し湾曲して端が僅かに浮いてしまいましたけど問題ないレベルであとは検証するのみ。

⑦実走行でのテスト。

いきなり実走行で高いTPUチューブを入れてしまうほど愚かではありません。まずは修理したブチルチューブを入れてタイヤにまだ異物が残っていないかを荒川で56km走行してテストしました。
問題なく帰って来れたのでTPUチューブに入れ替えて適正空気圧5barまで入れて待機。
一晩寝かせて空気圧をチェックします。
結果は問題なし!
やっとここまで来ました。
TPUチューブのパンク修理は可能でした!
高くつくけど…笑笑

まだ記事にしてませんけど、先日は柳沢峠までの往復240km走り無事に生還しています。
これで長かった私の戦いが、終了したと宣言できるかと思います。

風にまかせて

〈総括〉

どんなタイヤだろうと、チューブだろうとパンクしない事はありません。しかしその頻度が軽さに比例するかは一概に言えないというのが感想です。私の自転車経験からすると、軽量タイヤを好んで使って来ましたけど、今のところ乗り方や空気圧、路面によって左右する事の方が多かった気がするからです。

ただ今回の件でアジリストに関するパンクの情報を集めた結果、購入してすぐにパンクしたというケースが多く見受けられました。
私のアジリスト初走行時の過去記事でも「粘着質な感じ…」と記しておりましたが、もしかするとその事が関係しているかも?と思われる他の方の分析記事を見つけました。

「アジリストは生産工程でタイヤ表面がベタついた状態で出荷されるようで、そのままの状態で装着し走行するとその粘着性から異物を拾いやすくパンク発生に繋がるのでは?」との事。

その方はアジリストに限らず新品タイヤ装着後には走行前にタイヤを湿らせたタオルでよく水拭きすることで乗り出してすぐのパンクを無くしたそうです。
なるほど!
私も次回から新品タイヤ交換後は走行前に水拭きすることを忘れないでおこうと思います。

このように製品による特性を理解してリスクを回避できる場合もまあります。
TPUチューブも特性を理解して使えば、パンクリスクを減らしその性能を長く維持する事が可能だと思っています。価格的にも維持されなければ困る…笑笑

というわけで終結
今日から私はTPUチューブ推しです!
ありがとうございました。

合掌
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